機械化が進んでも「段取り」はつきもの、ササッとできれば良いんですけど。

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一日の作業もテキパキと進むと気分いいですよね。
機械化された現場での作業は「段取り」「本作業」がメインとなります。
そんな時「割り込み」で小ロットだけ入ってきたりすると計画も狂いますね。

製造業の場合はロットの入れ替えに伴う段取りがまた一苦労でしょう。
機械化によって作業全体の手間はかなり省けましたが「段取り」は必ずすることになります。
段取りにかかる時間は生産計画に組み込まれていますが頻繁に起これば大きく響いてきます。

しかし「あと少し…」というトコロに限って時間がかかりますし、そういう設定は作業者の腕に頼るほかありません。
こういった段取りはかつて作業者の手調整で行われ「職人技」というものが発揮されていました。
材料のクセやその日の気候などで微調整をしてきました、その繰り返しは「経験」という機械にはインプットされていない部分でもあります。

ましてや「小ロット生産」「多品種生産」では、当然この「段取り」は多くなります。
この段取りにかかる手間を「ロス」と捉えるか、「作業者にとって良い技能習得の経験」と捉えるか?
計画外の段取りにかかる時間が長ければ、機械の時間稼働率も落ちますし当日の作業計画にも影響が出てしまいます。

優秀な作業者の作業手順や経験という「データ」を、他の作業者でも共有できるようにする環境があれば全体の作業効率の向上と同時に品質向上にもつながります。

作業の流れを管理する方にとって人員の配置や、機械の稼働率や生産計画に対しての割り振りや進捗状況の把握などアタマが痛くなる事ばかりです、せっかく立てた計画も狂うと困りものですからね。

どの作業者も同レベルの仕事ができる、そして現場のリーダーはそのレベルをさらに引き上げていけば高い品質を維持して効率も上げられる事に繋がるのではないでしょうか。