「行楽」にも「毎日の食卓にもう一品」という時にも、スーパー・コンビニ・ファストフードなど飲食物の容器にはプラスチック製の容器が大活躍しています。
大量に利用されているこの容器の特徴と利便性を考えてみましょう。
– – – 「いつでも安心して手に取れる」便利なトコロ
・収穫された野菜や果物、卵・肉・魚などを衝撃から守り、容器は積み重ねた状態で移動させる事もできるので効率的です
・透明な容器なら中身の鮮度も「目でチェック」できますし、ラベルを貼りつけたり容器に直接印字をして「品名・内容量・値段・賞味(消費)期限」などのデータも併せて提供できるようになります。
・惣菜などの加工されたものも、新鮮な素材も冷蔵庫などで容器ごと衛生的に保存できます。
(加工食品の場合、そのまま食卓で使用できるのも特長です)
・トレーなどは色別に回収されてリサイクルされます、また化学繊維の材料となったりさまざまな素材となって活躍しています。
– – – 一体何からできているのでしょうか?
容器に使用されている主原料は、主にポリプロピレン(PP)を使用しています。
– – – 容器に求められるものって?
・家庭での再加熱に使用される「電子レンジ」での使用にも耐えられる耐熱性
・主に総菜などに多い、「フライ」「炒め物」などの油脂分による劣化(変色・変質)にも強いポイント
・内容物がこぼれにくい「高い密閉性」
– – – 容器の性能によって使い分けられる素材
・ポリスチレンは、「発泡スチロール」の素材でもあり、断熱性などに優れています
・ポリエチレンは、耐薬剤性・耐摩耗性などに富んでいて食品容器のほか、緩衝材(プチプチするアレ)、レジ袋などにも使用されています。
・ポリプロピレンは、熱可塑性に富み安価で大量に射出成型ができフィルム素材や自動車の内外装部品、日用品・不織布などにも使用されています。
ただし低温時での脆さは弱点となっていて、他の素材(※タルクなど)を配合することで解消されています。
※タルクとは「水酸化マグネシウム」と「ケイ酸塩」の鉱物(珪酸マグネシウム)を使用することで耐熱性が向上したものです。
こういった容器は「年末年始」には想像を超えるほど大量に使用され、そして廃棄されまた回収されています。
みなさんもそういった光景を目にした事があるでしょう。
大量生産できる便利なものだけに「カンタン」に考えがちですが、われわれの使用する量を考えると「トコトン」リサイクルして循環させていかなければなりませんよね。