最近の機器類には指紋認証や顔認証のシステムが組み込まれているものが多くあります。
ATMでも「手のひらがカード代わり」などといわれる認証方法も実用化されています。
このような取引では認証の信頼度が高くなくてはいけませんよね。
専門家のデータによれば、こういった認証システムの信頼度は約75%だそうです。
この数値が「良い」のか「悪い」のか素人には分かりませんが「高い」に越した事はありませんよね。
*** 認証システムのいろいろ
網膜・虹彩・静脈での認証…
現在最も精度が高い認証方法で、生体組織で認証するので偽造・偽装・改ざんは無理
導入にはそれなりにコストがかかります、機器類に接触していなければならないので使用される場所も限られる。
指紋での認証…
小型化されコスト面でもお手軽に導入できるようになりました(スマホやパソコンでも使用されていますよね)
偽造・偽装・改ざんに注意が必要、本人であってもキズなどをした場合には認証されない場合も…
顔・声での認証…
認証自体は比較的簡単に行う事ができ、最大のメリットは「離れていても認識できる」事です
声の場合は「似せて発声したり」「体調で変化したり」します、また顔の認識では変装(マスク着用・ひげ・サングラス)などでも精度に変化があります。
今のところ一番精度が高いものは目(虹彩・網膜)の認証方式ではないでしょうか。
虹彩(*1)も網膜(*2)も指紋と同じく人によって違いますので偽造・偽装はできません。
ただ認証精度は大変優秀なのですが認証時の光の投射は目に負担もかかりますし、カメラに向いていなければならないという負担がかかります。
(*1)虹彩:人間の眼球の表面付近(角膜の内側)にあるメラニン色素により色のついた部分で中央の瞳孔を除いた部分。
網膜と同じく複雑な模様があるため個人によって違いがあるものです。
(*2)網膜:眼球の奥にある神経組織で毛細血管の複雑な構造は個人によって違いがあります。
一方で導入のしやすさや認証にかかる時間を短縮できる「静脈認証」が多く取り入れられています。
静脈認証は「赤外線LED」と「高精度カメラ」で指の静脈を画像データにして認識するものです。
「皮膚のキズ」などの影響も受けにくく短時間で確実な認証が受けられます。
これまでは「なりすまし」に遭ってもパスワード設定の変更などの再設定などができましたが、本人の「網膜・静脈」は変えることはできませんので「なりすましに成功されたら」おしまいってことでしょうか。
こういった被害に遭わないためにも、尚一層の精度と防御の向上が確保されることが肝心になります。
でも「パスワード(暗証番号)を忘れた」とか「IDカードを紛失した」ということがなくなるのは助かりますよね。
うっかり者の自分には都合が良いのですが、顔色で「ブーッ!!」っと拒否されたら困りますね。