ゲーム機も小型になってスマホなどでも暇つぶしにゲームができる時代ですね。
こういった “ゲーム機” などの無い頃は、「自分たちで何かを作る(見つける)」といったことをして遊びました。
何か作るにしても材料は「画用紙や広告、色紙」など、接着剤なんて無いので “水のり” を使っていました。
いつもあちこちベトベトにして親によく叱られました。
*** 「のり」は接着剤…
接着というものは接着面同士(接着面・被接着面)の表面の分子結合と、硬化した状態の安定ということでしょう。
水のような「のり」=水のり…
袋に入った乳白色の「のり」を指で塗って工作しました。
この「のり」はでんぷん質と水でできたものです。
ですから「お米」をグリグリと練って代用したりもしました。
※こういった準備や片付けなども含めて「何かを作る楽しさ」だったりもするのですが…
昭和50年代ころから「ポリビニルアルコール(PVAL)系接着剤」なるものが出てきました。
これはとろみのある接着剤を容器の先端の「メッシュ部」から出して塗るというものです。
これらは水分の蒸発による硬化と時間経過による安定で接着するものです。
紙などで使用すれば「フニャフニャ」になってしまうという欠点(?)もあります。
しかし片面(1剤で済む)に塗っておけば良いといった簡単な作業なので、工作などにはもってこいのモノです。
たとえば「頑強な接着」や「異なった素材同士の接着」など、のりではなく「接着剤」の出番となるとちょっとしたコツが必要です。
「接着する面の処理(清掃・平滑)」「(複数の)接着剤を接着するそれぞれの面にあらじかじめ塗っておく」ことでより性能を発揮してくれます。
ところで今は、家庭でも事務作業でも「スティックのり」が多く使用されています。
この「スティックのり」は、PVP樹脂(ポリビニルピロリドン)に脂肪酸ナトリウムやグリコールなどを加えて固型にしたもので、通常は固型ですが塗布されていくうちに粘着性のある状態へと変わっていきます。
水のりとは違い「紙がふやける」ことも少なく、手も汚れないのと安定するまでの時間も速いのは重宝します。
今ではスライド式(プッシュ式)の「テープのり」や「色つきのり」などもあり、「どこに(どこまで)塗っているのか」もわかるので作業しやすく、準備(片付け)の手間も少なく(高効率)、失敗も少ない(無駄の削減)作業につながっています。
あまりにもスマートすぎると「工作」という感覚がなくなってしまうような気が…