観光地でお目にかかる事もある「毛氈」は奈良時代頃にやってきたものです。
「フェルト」といって思い当たるものといえば…
マジックの芯、手芸の材料、自動車の内装などといろいろです。
フェルトの素材や作り方などを見てみましょう。
*** “フェルト”と”不織布”は仲間…
フェルトは羊毛などの動物の毛でできています。(化学繊維のものもアリ)
この「毛」にはウロコ状の構造があります。(キューティクルは有名ですね)
お互いに絡み合い繊維状になっている状態が「フェルト」なのです。
モンゴルやロシアなどの民族の方たちの住居や衣服の素材としても有名です。
家畜や狩猟で得た動物の毛皮(毛の部分)や、刈り取った毛を叩いたり撚ったりすることで作られます。
織り込む繊維とは違うので強度的に弱い面がありますが、柔軟性・保温性に優れています。
工業製品や装飾品加工などに使用されています。
※ 今はでしたら皆様おなじみの”使い捨てマスク”や”空気清浄機のフィルター”などこれらは「不織布」でできています。
不織布はフェルトの仲間です、家庭用品から工業製品などいろいろなジャンルで使用されています。
フェルトも不織布も「かえしのついた針で作るニードルパンチ法」や「水流(水圧)を利用した方法」などの製造方法があるのですが、カーペット製造やフィルター製造、建材や自動車の内装などプレス(圧縮)での製造も盛んです。
必ずお世話にまた、お目にかかっている「フェルト」製品は、人知れず頑張っているんですね。