資源の乏しいわが国、でも「電力」は生活にも産業にも必要不可欠!!!
“原発問題”以降日本を含め環境にも生活にも配慮した「次世代燃料」というものには期待がもたれています。
身近な「風力」「太陽光」以外にも、燃料資源としての幅を持つにはいろいろな資源の活用も視野にいれなければいけません。
しかし、これを実用化して運用していくにはまだまだ試験的な運用がつづくでしょう。
・・・ シェールガスは
地下2000m~3000mという深さにある、とても「目(粒子)の細かい」頁岩(堆積岩)の層に閉じ込められた天然ガスですがこの層を掘削して取り出すのには高度な技術が必要です。
※ 粒子の細かさは、気体・液体が通らないほどです、それだけに技術の革新が期待されてきました
この層では高い圧力がかかるため採取用の穴を開けてもそれを塞ぐような圧力がかかります。
垂直に通したパイプを水平に角度を変えながら掘り進む方法や、海水を高圧で押し込みながら採取する方法などがあります。
気になるのは、こういった大規模な採取方法に対して採算が合うかという問題です。
主にロシアからのパイプラインでの供給を視野に入れているようですが、この敷設には約6000億円もの巨費が必要となります。
また以下の「メタンハイドレート」と共に “CO2” の問題も大きく、クリアするのにも時間がかかりそうです。
現在では、海外での採掘権益及び日本向けの輸出の承認獲得には、「中部電力と大阪ガス」「住友商事と東京ガス」「三井物産と三菱商事」などがそれぞれパートナー(タッグ)を組んでプロジェクトを進めています。
三菱重工業やIHIなどといった企業は化学プラント(精製、輸送しやすい液化作業)やLNGタンカーでの輸送を計画しています。
・・・ メタンハイドレートは
一言で言えば、水の分子の構造の中に「メタンガス」が取り込まれたものです。
日本ではこれを「メタンハイドレート」と呼びますが海外では、どんなガスが入っていても「ガスハイドレート」と言うそうです。
メタンハイドレートは氷のような見た目なのですが、中のガスの成分により引火・燃焼します。
「メタンハイドレート」と付くようにメタンガスが取り込まれたものですから、ガスが燃焼すれば水のみが残ります。
メタンハイドレート「1」に対して含有メタンは「150以上」ともいわれていますが、それは地層深くの「極めて低温・高圧」な場所にあるからです。
主にその場所(層)は「永久凍土」のその下の層になります、海洋では水深約500mより数百mの深海層が「極めて低温・高圧」という条件になります。
日本には永久凍土地帯(層)はないので海洋から資源を得ることになるのです。
期待の持たれる「メタンハイドレート」「シェールガス」は共に燃焼時の「メタン排出」が多く、環境への大きな影響があります。
これらへの技術的な対応が主な課題となります。
また、世界の液化天然ガスの輸入量は日本と韓国で50%以上を占めています、「メタンハイドレート」の分布は皮肉にも日本近海に多く見られます。
資源の乏しい「日本」ですので資源の有効活用ができると良いですよね。