季節が変われば「春先には花粉」「冬場にはさまざまなウィルス」など…
職場でも家庭でも「油」「水」「空気」などろ過したい(フィルターにかけたい)ものはいっぱいです。
*** ろ過って何でしょうか?…
「ろ過」は液体・気体などを細かい穴(目)の開いた、フィルター・ろ紙などといった「ろ材(多孔質)」を通過させることで「ろ材の穴」よりも大きなものを通過させないようにして分離させるという目的があります。
この際のろ紙やフィルターにもいろいろな素材、形状、構造もあります。
砂・紙・布・セラミック・ガラス繊維の束などを使用して行われます。
水道水も最初に砂利や砂などで大きなごみや浮遊している粒子などを「ろ過」させたり沈殿させたりします。
身近なエアコンもHEPAフィルター(空気の清浄を目的としたガラス繊維のろ紙)を使用したものまであります。
これならクリーンルーム並みの機能が期待できるのではないでしょうか。
自動車でもオイルフィルター(オイルエレメント)は必要なものです。
エンジンオイルやミッションオイルなどに混ざる「摩耗粉」「劣化してできるごみ」などを濾しとります。
*** 仕事でも生活の中でも…
私たちの生活上では「ホコリ」「ウィルス」「タバコの煙」位のものが気になるモノでしょう。
しかし精密機器類や医薬品などを製造・取り扱いされる方にとってはもっと微細なものまでろ過したいものでしょう。
精密なろ過では、セラミックや不織布などが主に使用されています。
取り除きたい粒子も「μ:マイクロ」から「n:ナノ」という単位の大きさ(細かさ)となります。
さらに水以外の粒子までのレベルであれば、「逆浸透膜」「半透膜」というフィルターを使用することで、水よりも大きな粒子を除去することもできます。
ろ過の方式も…
ろ過装置を一度通過しただけでクリアという方式
タンクや空間内のろ過対象(気体・液体など)を循環させてろ過させる方式
透過性能の違うろ過部分を、段階ごとに(大→中→小のように)通過させる多段階ろ過などの方法があります。
クリーンルーム内では微細なホコリなどは大敵です、毛羽立ちなどのようにとても細いのですが長さがある程度あれば除去できるでしょう。
しかし粒子のように「粒(点)」のようなものではしっかりと吸着・捕集されなければなりません。
海水を真水にする技術や、超小型で高性能な電子機器類の製造にも、また健康で快適な住環境にもフィルターによる「ろ過」技術が欠かせないものになっています。
「ろ過」の一例 ・・・