進化するダンボール。「移動・保護・保管」

ダンボール箱
私たちの身近に溢れるダンボール。そのあまりの身近さ故に、私たちはその恩恵を享受しながら、多くの場合、その有難さに気付かずにいるのではないでしょうか?
今やダンボールは、私たちの暮らしに欠かす事のできない資材となっています。
そして今も日夜、技術者の方たちが「より高性能の」ダンボールを研究・開発しているのです。
今回はそのダンボールについて、少し考えてみたいと思います。

ダンボール三原則「移動・保護・保管」とは?
「移動」中の物体を運搬する事。
「保護」ダンボール箱内の物体を運搬、保管時などの際、保護する事。
「保存」ここでの意味は、放置されたダンボール内の物体の状態を長期間、同じ状態に保つ事を指す。

進化するダンボール。「高層ビルから落としても卵が割れない!」
ダンボール製造会社さんは日夜、ダンボールの研究・開発に余念がありません。その姿はさながら、
「宇宙開発」です!
折り紙・幾何学理論。さらには自然界の不変の定理、ハニカム(蜂の巣・多角形)構造。
ダンボールは、その紙質自体の強度や耐久性も日進月歩ですが、今回は業務用資材専用の特注品を例に、箱の組み立てに隠された驚異のメカニズムに着目したいと思います。

「もはや芸術品!ペーパークラフトの域。」
箱の折り方は幾何学・ハニカム理論等に基づき、特に「移動・保護」に特化した商品(ダンボールは「商品」です。)そして主に業務用工業製品の精密部品の梱包などに使われます。
実際、私もその製造現場をチラッと拝見した事がありますが・・「宇宙開発か?」と目を疑うほどでした。

最後に。ダンボールは(ある程度)捨てずに取っておきましょう。
ダンボールは保温効果もありますので、災害時には非常に役に立ちます。
ダンボールを三角形に折るだけで小型シェルター(寝室)が確保できますし、簡易パーテーション(間仕切り)
にもなります。いつ何時、何が起こるか分からない世の中です。

新たな巨大地震も、いつ起きても不思議ではないと言われています。
押入れなどの収納にも便利なダンボール。利用価値は大いにあると個人的には思うのです。