筆者は原因不明のアトピー性皮膚炎で長い期間若かりし頃苦労した経験があります。
18、19歳の時期から悪化して、22歳で治るまで約4年間の時間をかけて治療しました。
ステロイドの皮膚薬を塗ってもあまり効果がなかったので、徐々にステロイド薬から離脱して漢方薬で治療に専念することにしました。
ステロイド薬からの離脱には中長期的な長い時間が必要でした。
それから漢方薬での治療に入ったのですが、いろいろ試してもなかなかうまくいきませんでした。
神戸中医学研究会の中医学との出会い
筆者は高校卒業までは浜松に住んで暮らしていました。
その頃、父は稲沢市に転勤して1人暮らしをしていました。
そして高校卒業の後に母と稲沢市で3人で暮らすことになりました。
筆者は相変わらず原因不明の悪化していくアトピー性皮膚炎に悩まされて養生をしていました。
そして松浦漢方という名古屋市の薬草販売、生薬の卸売りを商いしている会社に電話をして、信頼できる漢方薬を処方してくれるよい医師、若しくは薬剤師はいないか尋ねてみました。
すると、稲沢市に良い漢方薬専門で売っている薬局を紹介してくれました。
通ってみると非常に人柄もよい薬剤師の先生が営む薬局でした。
筆者はすっかり気に入って定期的に漢方薬を処方してもらって服薬して経過を見てもらいながら養生をする生活をしました。
その時期にその薬局の薬剤師の先生から「中医学」という医学を紹介され教えてもらえるようになりました。
そんな時に紹介してもらったのが「神戸中医学研究会」が出版している中医学の入門書でした。
なんとか自然治癒を目指していた若かりし頃の自分は必死に神戸中医学研究会の入門書を勉強しました。
お世話になった稲沢市で漢方薬局を営む薬剤師の先生も若かりし頃、神戸中医学研究会でさまざまな中医学・臨床に関する書籍の研究・執筆活動をしていた森雄材という医師の先生の講義を受けて解説に衝撃を受けて中医学を基にした漢方薬局をしていくようになったそうです。
神戸中医学研究会は少し昔に、森雄材という医師の先生が先頭に立って非常に素晴らしい中医学の入門書や専門書の出版に注力してくださっていました。
筆者も薬剤師の先生からの紹介をきっかけに非常に体系的に中医学の理解が進みました。
4年ほどの長い治療期間が必要となりましたが、中医学を基礎とした生薬・漢方薬の処方薬が当時の体質にピッタリ合う処方の薬の処方が見つかって無事ステロイドの塗り薬が一切必要ないかたちでアトピー性皮膚炎が完治しました。
神戸中医学研究会は現在でも他の医師の先生方によって継承されています。
中医学の入門書から専門書まで出版されています。
筆者のように中医学を基にした治療によって生薬・漢方薬でアトピー性皮膚炎の根本治療をしたという人はごくまれにいるといった感じです。
自分の体質や症状にあった治療は西洋医学的にも・東洋医学的にも必要であると筆者は感じています。
西洋医学的にも、中医学など東洋医学的にも的確な・適した治療が今後バランスのとれたかたちで進んでいくことを筆者は切に願います。