不良品は出したくて出しているわけではありませんが、ゼロというのは難しいのではないでしょうか。
その不良品も山のように出ては困りものですが、「製品」として不良品の活用ができれば大助かりですね。
山征工業有限会社(埼玉県さいたま市)は、プラスチック樹脂成形をされている会社ですが、製造中に出た不良品を製品として再生する技術を開発されています。
たしかに「不良品」の発生自体はどの現場でも起こりうる事ですが、その不良品の発生をコントロールするという意味からも、新たな製品として製造する発想はすごいですよね。
不良品の単なる排除ではなく、原因や特性などの研究からされている結果ではないでしょうか。
同社の製品には耐熱性の向上された製品の誕生に繋がったという事ですから、ロスの軽減だけでなく本来の目的よりも性能の良い新製品となる場合があるという事です。
100%リサイクルPET樹脂製品としてその製造法も特許登録されています。
どの現場でも同様に不良品を製品に変身させられるわけではないにしても、いろいろな面で見直すきっかけにはなるはずです。
工程や環境の改善につながれば、作業の効率アップなどのメリットを生み出すかもしれません。