真円モデリング |
3D CAD(コンピュータ支援設計)での真円モデリングは、非常に重要なスキルです。正確な真円を作成することは、設計の精度や製品の品質に直接影響します。以下に、一般的な3D CADソフトウェア(例: SolidWorks, AutoCAD, Fusion 360など)を使用して真円をモデリングする方法についての基本的な手順を説明します。
1. スケッチモードに入る
- まず、CADソフトウェアで新しいスケッチを作成します。通常、これには平面を選択して「スケッチ作成」コマンドを使用します。
2. 円を描く
- スケッチ内で、円ツールを選択して、中心点を指定し、円の半径または直径を設定します。ここで描く円が真円のベースとなります。
3. 寸法を定義する
- 円の半径または直径に正確な寸法を設定します。これにより、円が正確に定義された真円になります。
4. 3Dモデリング
- 円をベースにして、押し出しや回転を用いて3D形状を作成します。例えば、円を押し出して円柱を作るか、回転ツールを使用して回転体を作成します。
5. フィレットや円弧の処理
- 必要に応じて、エッジにフィレット(面取り)を追加することで、より滑らかな形状にします。また、円弧を描く場合も同様の手順で行いますが、円弧の始点と終点を明確に設定することが重要です。
6. 精度の確認
- モデリング後、真円の精度を確認するために、寸法検証やシミュレーションを行います。製造や3Dプリントなどの実際の工程で誤差が発生しないように、設計段階で精度を保つことが重要です。
7. ファイルの保存とエクスポート
- 作成した真円モデルは、適切なファイル形式で保存します。必要に応じて、他のソフトウェアや製造機器で使用できる形式(例: STL, STEP, IGES)にエクスポートします。
このプロセスは、CADソフトウェアによって多少異なる場合がありますが、基本的な流れは同じです。モデリングの際には、ツールの使い方を正確に理解し、必要な寸法や制約を適切に設定することが、精度の高い真円を作成する鍵となります。
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