チャック式のポリ袋って便利ですよね。
食品を小分けして保存するのも、汚れたり濡れてしまった衣料品の収納にも活用できます。
空気を抜いた状態で密封できて、簡単に開閉できるというのがとても便利。
○円均一コーナーでも売られていますが、若干気密性に乏しい面があり残念です。
ポリエチレン製の袋は冷凍(フリージング)でも使用可能ですからご家庭でも活躍中です。
ただし加熱には向いていませんので解凍させる程度の利用がメインですね。
こういった袋の利用といえば一般家庭では「野菜の保管」「大量に作ったおかずを冷凍して保存」「旅行時の薬入れ、着替え入れ」などでしょう。
しかしこの「開閉の手軽さ」「気密性」「再利用の可能性」を活かさない手はありません。
今では袋の素材自体に何層もの加工がしてあります。
ポリプロピレン・アルミ・PET・ナイロンなどの素材を組み合わせて丈夫でいろいろな用途に耐えられるようになっていますし、リサイクルの面でも繰り返し使用できる面でも「エコなパッケージ資材」ではないでしょうか。
写真:アルミで遮光性、気密性が高い袋
アルミや吸湿性のある層をPET(ポリエチレンテレフタレート)などでサンドして外からも内側からも湿気を寄せ付けない構造の袋もあり、これは半導体製品や医療用に使用されています。
密閉性の向上により製品と乾燥材などを一緒に封入しておけば製品の防錆にもなりますし、医薬品の性能を確保するのにも役立っていますし、さらに遮光性を持たせれば内容物の保存性も大きく変わります。
チャック式の袋の活用場所は海産物の流通にも一役買っています。
以前の輸送ではヒートシーリングをして密封させた袋を使用していました、しかしこれでは開閉は自由にはできません。
ところが、スタープラスチック工業(株)(大阪市)とハイパック(株)は活け魚の輸送用パックを共同開発しました。
カニやエビ、イカやヒラメなどの魚介類を海水と入れて酸素を注入して簡単にチャックで閉じられるのです。
これまでは専用の機器類が必要で、酸素の再注入はできませんでした。
このチャック式の輸送袋なら再利用も可能ですのでコスト的にも魅力がありますね。
内容物に合わせて袋の強度も変えられるので安定した品質(鮮度)での輸送が可能になるのですね。
機械部品や成型した製品のシーリング包装にも活用されています。
試作品など梱包資材の手配ができていない状態では、形や大きさに密着して安定した品質で梱包できるのは助かるのではないでしょうか。
行楽シーズンではエチケット袋、しっかりと密封できるので臭いも気にならないというのは良いですね。
縦型でも使用できるタイプは非常時の給水バケツとして活躍しているのをテレビでも見た事があるでしょう。
※ 写真:ホームセンターでも販売されている給水用の袋
粉末状の調味料の容器などはチャック部分が2重になっていて立てて置けるものもありますし、スライダーで簡単に開閉できるタイプは手際よく作業ができますし、臭い移りがほとんど無いのも魅力ですよね。
参考HP : ハイパック株式会社