マウスピース

マウスピース3D計測の事例

現物の3D計測から3次元CAD作成


 

「楽器のマウスピースの構造」といっても、楽器の種類によって大きく異なります。


🎺 金管楽器のマウスピース(例:トランペット、トロンボーン)

金管楽器のマウスピースは金属製で、以下のようなパーツに分けられます:

  1. リム(Rim)
     口に触れる部分。厚みや角度によって演奏のしやすさが変わります。

  2. カップ(Cup)
     リムの内側にあり、振動を集める部分。深さや形状により音色が変化。

  3. スロート(Throat)
     カップの奥にある小さな穴。抵抗感や音の反応性に影響します。

  4. バックボア(Backbore)
     マウスピースのシャンク内部のテーパー(内径の広がり)。音の拡がりに影響。

  5. シャンク(Shank)
     本体と楽器本体を接続する細長い部分。


🎷 木管楽器のマウスピース(例:サクソフォン、クラリネット)

木管楽器のマウスピースは樹脂や硬質ゴムなどでできており、リード(薄い木の板)と組み合わせて音を出します。

主な構造は:

  1. テーブル(Table)
     リードを取り付ける平らな部分。

  2. レール(Rails)
     リードの左右を支える細い縁部分。

  3. ティップオープニング(Tip Opening)
     リードとマウスピースの先端の隙間。音の吹きやすさに直結。

  4. フェイシングカーブ(Facing Curve)
     リードとマウスピースの接触部分のカーブ。反応性と音色に影響。

  5. バッフル(Baffle)
     内部の凸部。音の明るさ・アタック感に関係。

  6. チェンバー(Chamber)
     内部空間。大きさや形状により音の響きが変わる。


🎵 補足

 

  • リード楽器では、マウスピース単体では音が鳴らず、リードとリガチャー(締め具)をセットで使います。

  • 金管マウスピースの選定は、音色と奏者の唇の形状の相性も重要です。

 

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