緩衝材の代表格といえば、俗に言う「プチプチ」ですが “気泡緩衝材” と言うんです。
カタチのある物をダメージを与えずに運ぶには重宝します、100均でも梱包資材として販売されています。
今回はこの「気泡緩衝材(=プチプチ)」を見ていきたいと思います。
材料はポリエチレン樹脂、大きさや柔軟さを変えるために複数の原料を配合を変えて使用するのです。
配合された原料は約200℃に加熱され、フィルム成型のための機械へと送られます。
「インフレーション式」といわれる工程で筒状のフィルムへと成型します。
まずは溶けた樹脂を円盤状に押し出してまん中へと集め、中側に空気を送り出すことでチューブ状にします。
このまま溶けた樹脂と中側の空気を同じペースで送りだせば筒状のフィルムができるのです。
この筒状のフィルムは合わされて両端を切ると二枚のフィルムになります。
緩衝材を作るには厚さの違うフィルムが必要なので厚さを変えてフィルムが作られます。
薄いフィルムは凸凹のない基材、厚いフィルムは凸凹のある気泡材となります。
加熱されたローラーで張り合わされていくのですが、厚いフィルムはローラーの内側から吸引されて気泡のある部分を作ります。
さまざまな用途により凸凹の大きさや数を変えて作る事ができます。
1950~60年代アメリカの技術者によって開発されたもので、日本でも「エアキャップ」「プチプチ」「ミナパック」など、各社によって名称は違いますがいろいろと作られています。
気泡の大きさでもいろいろな種類・サイズがありますので、大型で重量のある荷物でも精密な機器類でも安心して送れるのは大変助かりますよね。
どんな形状にも対応できるのと不慣れな人でも梱包できてしまうのは助かります。
また、梱包の際には凸凹面がどちらでも「緩衝材としての性能に変わりない」との事です。(表裏関係なしという事ですね。)