「PET」による検査でがんを早期発見!! 「がん」の性質を利用して「光らせる」という方法とは。

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秋のすごしやすさも見えてきて「レジャーに」「食に」と活動しやすくなりますが、それも健康な体があってこそです。
ちょっとヘンだな?と思ったら早めに検査を受けてみるのも有効な手段です。

X線、CT、MRIなどいろいろ検査技術も進化していますね。
今では「PET」という検査がありますが、この仕組みなどを見てみましょう。

これは従来のがん検診では腫瘍が約1cm以上のものが確認できました。
PET検査によって発見できるがん腫瘍の大きさは約5mm以上なら確認できるものです。
早期のがん発見や腫瘍の大きさ(範囲)の特定もしやすくなっています。

がん細胞は1cm未満のがん(早期)は成長速度は緩やかで、約5~20年かけて成長するといわれています。
しかし1cmを越えるとその後の成長が速くなり、約2~5年で大きさも2~3cm位まで増殖(進行)してしまいます。

PETでの検査とは…
正常な細胞は少量のブドウ糖で活動できます、しかしがん細胞になると正常時の約3倍~約8倍のブドウ糖を必要とします。
糖の中にも成分がいくつかあるのですが、その1つを「FDG(*)」という成分に変えることでがん細胞を発光させる検査方法です。
(*)「FDG」はフルオロデオキシグルコースというブドウ糖の成分に似た物質です。
がん細胞は正常な細胞よりも多くブドウ糖(FDG)を摂取するため蓄積量も多くなり、細胞の成長度合いや範囲も分かりやすくなります。
「FDG」を貯えて発光したがん細胞を画像にしたものが「PETによる診断」ということです。
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写真 : 細胞が発光するのですが、悪い患部ほど強く発光します。

これだけすごい「PET」ですが画像の解像度の問題や、検査に時間がかかれば患者さんの姿勢の変化などで診断位置に多少のズレが生じてしまいます。
そこで、CTの高解像度の画像診断と組み合わせたPET-CTという検査も今では進められています。

どこにどの程度の「がん」があるか把握できれば患者側であるわれわれも納得して医師に全てを任せられるのでは?