計測は計測器等の種々の器械を使って、長さ、重さなどをはかること・・・
◆計測とは大きさの測定も含め、対象となる測定 物の重さや容積、硬さ、回転数、振動、釣合いを求める。
◆広い定義がなされ、ある目的のために対象 を量的に把握する技術・方法や手段の立案・計画から実行、そして目的の達成、結果を 情報として利用できるようにする段階までを含むとされています。
◆計装は制御系の検出端の装備になり、技術分野では測定の代わりに計測という用語が使われています。
エンジニアリング分野における最新の計測方法は、近年の技術革新により大きく進化しています。以下に、特に注目されている技術や方法をご紹介します。
1. 3Dレーザースキャニング
- 概要: 高精度のレーザーを使用して、建物や構造物の形状や寸法を3Dデータとして取得する方法です。
- 用途: 建築設計、土木工事、既存構造物のメンテナンス。
- 最新技術: 高速かつポータブルなLiDAR(Light Detection and Ranging)技術が普及しています。ドローンと組み合わせて大規模エリアの計測が可能になっています。
2. 非接触型計測(光学技術)
- 概要: 接触せずに物体の変形や応力を測定する技術。
- 例: Digital Image Correlation (DIC)
- 仕組み: 高速カメラを使用して、表面の画像データから変形量を計測。
- 用途: 機械部品の疲労試験、構造物のモニタリング。
3. 超音波計測技術
- 概要: 超音波を利用して内部構造や欠陥を非破壊で検査する方法。
- 最新技術:
- Phased Array Ultrasonic Testing (PAUT): 超音波ビームを調整して広範囲を効率的に検査。
- 空中超音波計測: 構造物に直接接触せず、空間を通じて計測。
4. IoTベースのセンサー計測
- 概要: IoTセンサーを用いてリアルタイムでデータを収集・モニタリング。
- 例:
- スマート構造物モニタリング: 橋やビルに設置されたセンサーが振動、歪み、温度を記録。
- 分散型センサー: 様々なセンサーをネットワーク化して広範囲をカバー。
- 用途: 構造物の長期的な健康状態のモニタリングや早期警告システム。
5. ドローンとAIの組み合わせ
- 概要: ドローンに搭載したカメラやLiDARを使い、人工知能(AI)でデータを解析。
- 用途:
- 橋梁やトンネルの劣化状態を自動で検出。
- 建設現場の進捗状況のモニタリング。
6. ナノメートル精度の計測技術
- 概要: ナノスケールでの計測が可能な機器を使用。
- 例:
- 原子間力顕微鏡(AFM): 表面の形状や特性を測定。
- 干渉計技術: 非接触で極めて高精度の測定。
7. 拡張現実(AR)を活用した計測
- 概要: AR技術を活用し、現場で直感的に寸法を確認できるツール。
- 用途: 建設現場での設計確認や配管のレイアウト確認。
これらの計測方法は、エンジニアリング分野の精度向上や効率化を大きく支えています。