「砥石」の種類と使い勝手とは

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仕事に欠かせない道具、手入れをしているかいないかで製品に大きな差が出てきますよね。
大工さんなど「職人」と言われている方々は「自分の道具の手入れは自分で」という方が今でも多いそうです。

自分にも「大工」をしている身内がいますが、「ノミ」「カンナ」など自分で研いでいます。
研ぐ作業自体にも慣れや経験が必要です、材料や作業内容にターゲットを絞って刃先の手入れをするそうです。

ご家庭でも「包丁」を研いだ経験のある方は多いはず。
手入れのために必要な道具、「砥石」にちょっと注目してみたいと思います。

砥石には天然砥石(主な産出地:京都・和歌山・熊本・三河など)と人造砥石(主な原料:炭素・ケイ素・アルミナ・ボーキサイトなど)があります。

天然砥石・人造砥石ともに「荒目・中目・仕上げ」という目の細かさがあります。
主に水で濡らしながら使用します、人造砥石の場合はあらかじめ水に浸しておく必要があります。
また「研ぐモノ」によっては水の代わりに油を使用したり、ダイヤモンドの砥石を使用する事もあります。

ただし天然砥石の素材は均一性に欠ける面もあります。(天然の材料ですからバラツキは当たり前ですが…)
人造砥石の場合は材質や粒度(荒・中・仕上げ)の区別がつけやすい事はメリットでしょう。
反面、割れやすいものもあるので取扱いには注意が必要です。
これは焼成で製造されているものが多いためではないでしょうか。

刃物を研いでいると砥石自体がくぼんだように擦り減って(研ぎ方が悪いせい?)しまいます。
そういう時は「コンクリート床などでガリガリとやると良いよ」と聞き早速試してみました。
確かに均一な面になったかな?と思いますが、表面にキズがいっぱい付いてしまいました。
ホームセンターで細かい目のペーパーを購入してきて水で濡らしながら擦り続けると案外とキレイになりました。
目の違う砥石と砥石を合わせて調整するのがベストだそうです。

この砥石で「包丁」を研いだら結構な切れ味!!
天然の砥石で刃物を研ぐと切れ味が長持ちするらしいです、道具が良くても「腕前が…」何事も経験が必要ですね。