私だけでしょうが…ピアノ線というモノをあまり知らないので「ピアノ」の弦のためだけに使うものだと思っていましたがちょっと違うようですね。
日常使い慣れているものかといえばそうでもないのですが気になってしまいました。
*** ピアノ線って何からできているのか？
A・B・Vと種類があり、A・B種は主に「楽器用」などに、「ワイヤー」「バネ用」としてV種が使用されています。
使用炭素量0.6～0.9%の炭素鋼で「高炭素鋼(最硬鋼)」ともいわれるものです。
高炭素鋼のなかでもピアノ線の使用炭素量は非常に多く、特性として細い線材になるほどさらに高い強度・硬さが出ます。
この硬度は機械鋼材というよりも工具向けの硬度を持っています。(あまり硬すぎると脆くなってしまう)
品質もJIS規定により有害不純物の少ない材料を使用して製造されているものです。※つまり高級品です
*** ピアノ線の特徴って何？
使用する場面の過酷さにも耐えられる「高精度」「高強度」「高耐久性」「高寿命」を兼ね備えています。
ピアノ線の表面の傷にも厳しい検査がなされていてこれをクリアしなければピアノ線としての用途には向かないほどです。
エンジンの部品に使用される際には数万回もの動作に耐えられ、さらに高精度を維持するという要求にも耐えられるポテンシャルを持っています。
*** ピアノ線の用途とは？
ピアノ線の最大の特徴である「動的作業において高精度・高耐久」というメリットを活かして…
エンジンの吸排気系のバルブ開閉動作
半導体ウェハーのカッティング
もちろん「楽器の弦」にも使用されています。
専用工具を使用しなければ手作業でのカットは非常に困難なほどです、一般使用にはちょっと強すぎる(かえって扱いにくい)かもしれません。
しかし大事なトコロでいつもいつまでも頑張ってくれているんですね。
