日ごろ便利に使用する自転車ですが安全に対する「マナー」「ルール」が厳しくなっています。
一昔前までは誰もが「左右どちらでも」「車道だろうが歩道だろうが関係なし」に乗っていた記憶もあります。
(言われてみれば、確かに危険です)
ところで「安全運転とは、キチンと止まることです。」と聞いたことがあります。
新幹線も最高速度が上がりましたが、これも「確実に、短距離で、安全に」止まれる技術によるものです。
*** ブレーキの仕組み…
まず自転車のブレーキの仕組みですが、Vブレーキ・ドラム式ブレーキ・ディスク式ブレーキなどがあります。
※ 自分の子供の頃にはまだ「ディスクブレーキ」はありませんでした。
Vブレーキ(主に前輪)・・・ワイヤーなどにより左右のブレーキパッドで車輪(リム部分)をはさみ制動力を得ます。
ドラムブレーキ(主に後輪)・・・回転する筒の内側にブレーキシューを押し当てて止める構造です。
ディスクブレーキ・・・回転するディスク(円盤)をパッドではさんで止める構造。
※ ベルトまたはバンド式といって、片方を固定したベルトを車軸に押し当てる方式や、ドラム式に似た構造で内部の金属を外側へ広げてパッドを押し当てる構造のローラー型もあります。
*** Vブレーキとは…
自転車の前輪によく使用されている「整備や構造の簡単な」ブレーキです。
ディスクブレーキなどよりもコンパクトに取り付けられ、部品点数も少なく整備もしやすいものです。
他のブレーキ同様「てこの原理」の作用が働きやすく、意外と大きな制動力を得られるという特長もあります。
(「てこの原理」はベルト(バンド)式でもディスク式でもパーキングブレーキでも応用されています。)
しかし、リムの「汚れ」「水(油)の付着」による制動力の低下や、ゴム部分の「摩耗による交換」「摩耗の度合いによるワイヤーの再調整」なども必要になります。
部品の交換・取り付け及びワイヤー調整などは慣れてしまえば素人でも一通りはできます。
絶妙な調整はプロには敵いませんが…
*** 止めること…
モーターやエンジンなどの動力の制動というと電気的(回生)ブレーキや、エンジンブレーキ(機関的)という方法があります。
自動車でしたらエンジンブレーキを使用すると効果的な減速ができますしオルタネーターなどの装置の経由でもその動力を抑えることもできますし、ギヤ比などによる「動力源」との差異や車輪の接地などでもエネルギーも減衰するものです。
こういったいわゆる「惰性」のような動力でも回転・駆動などによる、電気(発電)・回生での減速が機械でも得られます。
自転車に話は戻りますが、ディスクブレーキを搭載した高価なモデルもあるのですが、後付けではディスク(円盤状)が車輪の中心線とピッタリ平行になっている必要があるため技術を要します。
ディスクブレーキには「強さの加減がしやすい」「汚れ・水濡れなどに強い」といった特長がありますが、メンテナンスにもお金がかかりそうです…
最近では見栄えだけにこだわって「ブレーキ無し」という車種も話題になりました。
しかし高価な車種だと思うのですが、ブレーキ無しっていうのはあまりにも極端ですよね。