ホットメルト接着というと工作(工芸)に使用したり、商品にノベルティを貼付したりという場面でお目にかかります。
電源につないだピストルのような形状の本体にスティック状のボンドをセットして使用します。
本体部の引き金を引くことでスティック状のボンドが押し出されて溶けた状態で出てきます。
使用されるボンドの材料はPO・EVA、ポリアミドなどの共重合樹脂でできています。
色は半透明や少し黄色がかったものがほとんどです。
溶けて接着されたものは「ゴムのような弾力」を持ち「少し粘着性がある」ものが多いようです。
*** 結構手軽に始められます…
100均ショップでは、本体・スティック状ボンドが販売されています。
子供さんの夏休みの宿題「工作」などにも利用できるので売れ行きも良いそうです。
また、素材の違うもの同士でも接着できるので…
「海岸で拾った貝や流木を使用した工作」
「木やプラスチック、金属などの接着」などもカンタンです。
90～110℃で溶けてきます、またこの接着は食品衛生法もクリアされているものが多いのが特徴です。
*** 本格的な作業にも…
電源さえ確保できればカンタンに使用できるのでいろいろな工場などでも使用されています。
用途には…
・ペットボトル飲料などのパッケージに貼付されている「ノベルティグッズ(おまけ)」の接着
・電子部品の接続(ハンダ付け)部分の補強やカバー、部品全体のパッケージ、部品同士の隙間の補充やホコリの侵入防止など
・ダンボールなどへの商品・製品梱包時の接着、緩衝材や化粧箱の接着や固定。
・自動車部品の固定、木工製品や布製品の成形時の固定にも使用されています。
特に特徴でもある弾力性や溶けて形状に沿ったコーティングが可能なので電子部品の防水・防塵・防振などの効果も期待できます。
自動車部品は使用点数も多くそれぞれに「耐振動性・耐水性・耐熱性」などが求められます。
ただシリコン系の樹脂などを使用してコーティングするだけという保護では固定(接着)まではできません。
ただコーティングするだけでなく「接着」といった機能も求められる環境にはホットグルーは最適でしょう。
センサーやスイッチなどの機器類も多く装備されている最近の車種ではデリケートな部品の損傷も防ぐ効果もあります。
意外と便利なのが「靴」の補修、ソール部分の穴あきにはグイッと突っ込んで流し込めば補修(補充？)完了!!
自動車の配線をいじるのが好きな方にもオススメで、カメラやスイッチなどの取り付けや配線の取り回し、絶縁処理には最適です。
ドライブレコーダーやレーダー探知機やアクセサリー類などでダッシュボードの周りに配線がゴチャゴチャしてる方は一度キレイに隠しちゃいましょう!!!
