ファスナーといってもズボンのチャックではないほうです。

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キレイなダッシュボードも結構ツボを押さえればゴソッと外れるものなんです
ファスナーというと「エッ!!」とご自分の穿いているズボンの”チャック”をチェックしてしまうでしょう。
それもファスナーですが、モノづくりの現場でのファスナーはネジやクリップのようなモノを指していることもあります。

*** ファスナーの役割…
くどいようですが、衣類やかばんなどのファスナー(チャック)は開閉することで収納したり取り出したりとできます。

モノづくりの現場で見かける「ファスナー」にはネジであったり押し込んで固定するものであったりと機能がいろいろです。
素材もいろいろありますし使用する製品にもいろいろジャンルがあります。

自動車にはダッシュボードやドアの内張りなどのパネル類を固定するためのプラスチック(金属)製のリベットをファスナーと言います。
電子機器類などでは基盤の固定と冷却性能を維持するためのスペースを確保するためのスペーサーをファスナーということもあります。

”こういったファスナーを「点ファスナー」とカテゴリー分けしています。”

よく手芸などでもリベットを使用して重ねた布地をかしめて留める作業をされている方もいらっしゃるのでは?
こういったパーツは、対になった部品(オス・メスとありますが)を工具でしっかりと留める作業をします。
しかし反対側にまで工具や手が入らない・入れられない場合も出てきます。
(施工箇所のパーツ自体が大きい、筒状や湾曲した部分、すでに組みあがってしまっている部分など向かい合った作業ができない)
そんなときは、業者のいる側だけでかしめる作業ができれば助かります。

こういった際に使用される主なファスナーを “ブラインドファスナー” といいます。
リベット01

加工したい素材に挿入して専用工具で引き抜けばキレイに取れます、さらに裏側はキチンとホールドされているのです。

主に「樹脂を使用したもの」「先端が割れて広がるもの」「バネ構造を利用したもの」などがあります。
引抜くと先端部分がめり込んだ状態になり部品先端部が広がる、部品先端部から折れ曲がるなどしてしっかりと固定できるようになります。
※ 他分野では「アンカー」ともいわれる、コンクリートに打ち込んだりして使用しますが仕組みは同じです。

一般の家庭で増設した家電機器類のパネルを壁面に “ネジで固定したい” …
・ベニヤ板ならどうにか取り付けできるのですが、石膏ボードなどの壁の裏側(内側)なんてどうなっているのか素人には分かりません
・設置したいパネルはネジで固定するタイプですがネジが抜けてしまう(壁面の内側の木材[柱など]に固定できない)
そんなときにはこういったファスナー部品を使用することがあります。
必要な径の穴を開けて、ファスナー(ブラインドファスナー)を挿入して専用工具でしっかりと固定します。
するとネジ固定できるスペーサーが取り付けられますので、機器類の本体をネジで固定できるようになります。

*** 部品の呼び方はいろいろです…
こういった部品はその分野の方々特有の呼び方があります。
一般では「留め具」という呼び方でも通用しますね。

カー用品専門店ではダッシュボード周りの留め具、いや「ファスナー」を小分けして販売されていました。
確かにあの部品は、周りを持っておもいっきりこじ開けると折れてしまいます。
取り付けるときもコツがいるようですが、外すときのほうがもっとコツが要るようです専用工具まであるくらいですから。