ゴム製品の便利さは毎日実感できるものばかりで、ゴム製品の無い生活はできるのでしょうか?と言いたいくらい生活に必要なものです。
通勤にも使用する「自動車」にはタイヤがあります乗員の命をも運んでいるといえる大事なものですが、ただゴムで作られているものではなく「繊維」「ワイヤー」などを組み合わせて強度や耐衝撃性などを発揮させています。
*** ゴム自体の強度って?…
なにげなく使用している「ゴム製品」ですがただ便利だと思っていたのですがその強度などはどうなっているのでしょうか?
主なゴム製品の特徴として以下のような項目が挙げられています。
・天然ゴムは引っ張り強度など機械的な強度に関して高い性能を発揮します。
・ニトリルゴムは耐油性に富み全体の性能もトータルバランスが良く、医療現場や食品工場などで使い捨て手袋として使用されています。
・エチレン・ブチルゴムは特に耐候性・耐水性・ガス透過性に優れ、柔軟性も高いものです。
・フッ素ゴムは耐熱性や耐油性も優れていてバランス良く使用できます。
・クロロブレンゴムは耐熱性や耐油性・耐水性といったマルチな性能を持っていて難燃性もあります。
・シリコンゴムは耐熱性や耐油性・耐水性は高いのですが強度的に弱い面もあります。(高強度シリコン除く)
*** “ゴムだけではさすがに”という場合には…
プラスチック製品にゴムの成分を混ぜることである部分が破断されるような力が加わるとゴムがその力による作用を緩和してクラックの広がりを防ぐものもあります。
またスチール製の板をゴムでコーティングしたものは、砂防ダムなどの構造物の保護に使用されています。
砂や小石を含んだ水流によりコンクリート製のダムなどの護岸や壁面は削られてしまいます。
こういった場所で使用することで全体の強度や耐久性も向上しますし、衝撃力も吸収してくれます。
タグボートの船体の前部には大きな浮き輪のようなゴムが付いています、これは大型の船舶などが接岸時する際に「船体」に損傷を与えないためのものですが、停泊する「船舶」と「岸壁」の損傷もなく行われる必要があります。
タイヤを利用してクッションにしていることもありますが、専用の金属などのコーティングされた丈夫なゴムを設置しているものもあります。
また土砂などの盛り土をした際にも「繊維」をコーティングしたゴムシートを使用することで、土台としての成形のしやすさや浸水の防止などといった効果を期待できます、さらに土砂などをかぶせても繊維のおかげでゴム製品の弱点でもある「破断(引き裂き)」を食い止められるというものもあります。
私たちの子供の頃は「スーパーボール」が最強のゴムボールでした。
おもいっきり叩きつけるように投げたら予想もつかない方向へ飛んでいってしまい失くすこともありました。
「柔軟」でもあり弾き飛ばすような「強度もある」ゴムはマルチに活躍していますね。