医薬品卸会社の「スズケン」(名古屋市)は、
愛知県大府市に「名南物流センター」を稼動させました。
これは医薬品の供給量を高めると同時に、
「巨大地震への備え」を前提とした取り組みです。
この、「医薬品の物流施設」について、
少し考えてみたいと思います。
「道路状況」(物流及び立地)
「伊勢湾道」や「名古屋高速付近」に建設する事で、「薬品専門の卸問屋」としての
利便性を高め、「品揃えを強化する」狙いがあると思われます。
「物流センター全体の敷地面積」
約3万4千平方メートル/鉄骨3階建て
保有可能医薬品目、約3万6千種類
総工費:約92億円
「災害時のセンター自体の設備」
東海・東南海・南海の三連動地震にも耐えられる
「免震構造」を採用。海抜20mの場所に建設する事で
液状化の危険性にも配慮がなされている。
駐車場には災害時、専用ヘリコプターの緊急離着陸場を設置。
緊急、停電時に施設が連続72時間稼動できる様、
自家発電装置を設置。
また、センター内の従業員約400人が3日間必要とする非常食、
飲料水等も備蓄している。
「免震構造について」
建物と基礎の間に、積層ゴムを始めとする、絶縁素材及び、
揺れに対する逆振動を、意図的に起こす機構を組み込む事により、
地震を相殺する免震層を設け、
水平動が直接建物に伝わらない様にする構造を指します。
「最後に、私見。」
私もそうですが、慢性疾患などを抱え、薬を常用している「手放せない方」は、
大勢いらっしゃると思います。
私自身、巨大災害時、「もし薬のストックが切れたら、どうしよう?」と
常日頃、考えていますし、巨大地震が起きてインフラがストップしたら、
間違いなく起きる問題だと思っていますので、こういった取り組みは
もっと積極的に行って頂ければと、切に願います。