お腹はすいたけど料理するのがめんどくさい、忙しくてできないなんて経験は誰にでもあると思います。
今回の主役はそんなときに役立つレトルト食品です。
そもそもレトルトってなに?
レトルトとは袋詰めした食品などを加熱殺菌する釜のことです。
食品をレトルトパックで保存するという試みは1950年代のアメリカ陸軍で行われてきたとされています。しかしこれは軍用食レーションという意味合いが強く、さらに冷蔵冷凍技術が発達していたので、一般に普及することはありませんでした。
時は流れ1968年の日本。大塚食品で「ボンカレー」は発売され、世界初のレトルト食品になりました。このカレーは開発会社の大塚製薬の点滴袋の殺菌技術がもとに作られたそうです。
レトルト食品は密封した後に加熱殺菌を行っているので、
貯蔵中に細菌は発育せずに腐ることがありません。
なのできちんと室温で保存した場合、賞味期限内ならいつでも美味しく食べることができます。
作り方を見ていこう
①まずはスパイスの配合から始まります。
②その後調味料を入れ、いためたまねぎを投入して煮込んでいきます。
A①の工程と並行して野菜や肉の湯通しを行います。
Bそれらの混合や計量を行います。
以上が終わるとパウチへ充填されます。
密封シールを施します。
レトルト(加圧加熱)処理を施します。
充分に冷却された後、検査が行われます。
検査に合格すると箱詰めされ出荷されます。
安全性はどうなの
レトルト食品の殺菌は一般的に120℃以上で4分間以上加圧加熱殺菌を行います。
有名な食中毒最近であるO-157は75度1分の殺菌で死滅し、耐熱性のあるボツリヌス菌も120℃4分で死滅します。
細菌は他にも種類がありますがその状況に応じて温度や時間を調整されます。
また最近気にする人が多い食品添加物ですが、レトルト食品は食品衛生法の定めにより、
保存料や殺菌料を使用してはいけないことになっています。
包装容器なども厳重な安全試験が行われており、環境ホルモンやダイオキシンなどの有害物質の心配はなく安全です。