木くずの再利用 

木くずの再利用

環境省によると木くずの区分と種類がそれぞれ定められています。
木くずの種類は以下に定められています。

産業廃棄物の木くず
○建設業に係る木くず(工作物の新築、改築または除去に伴って生じたもの)
○木材または木製品の製造業(家具製造業を含む)に係る木くず
○パルプ製造業に係る木くず
○輸入木材の卸売業に係る木くず
○事業活動から生じたPCBが染み込んだ木くず
(PCBとは ポリ塩化ビフェニルという物質です。生体に対する毒性が強い物質です。)

一般廃棄物の木くず
○廃木製パレット
○剪定枝・伐採木
○流木
○木製製品(家具・木箱など)
○その他の木くず(梱包用木材・枕木など)

産廃処理としての木くず
木くずは資源として再利用されるようになっています。
2007年の環境省の調査結果によると68%の木くずが再生利用されています。
なかなか良い結果ではないかと思います。
木くずは建設業、木材、木製品製造業、家具、装備品製造業、パルプ紙、紙加工品製造業などから出る木材片・おがくず・バーク類の廃材です。
木くずは燃料として再利用されるか原料として再利用されるかに分かれています。
燃料としては木くずから糖液をとり出しバイオエタノールを抽出するというものです。
バイオエタノールはバイオマス燃料ともよばれCO2排出の問題をクリアする燃料として評価されています。
燃料としてバイオエタノールが注目されています。
木くずの原料としては製紙原料、ボード原料、堆肥原料、マルチング材の原料として使われます。
木くずからチップに細かく粉砕して、そのチップを加工して木材繊維をとり出し木材パルプにまで加工すると製紙原料になります。木材パルプは製紙原料であり、成分はセルロース繊維です。セルロースは繊維素材として注目されている素材です。
ボード原料としては建設廃材の木くずが積極利用されたりしています。
木くずは燃料としてはバイオエタノールとして、原料としてはセルロースとして活用が期待される注目の素材です。