バイオミメティクス入門01 蓮の葉とヨーグルトの関係とは?

バイオミメティクス01

前回バイオミメティクスについて調べていたらいろいろと面白そうな事象がでてきたのでシリーズ化してしまおうと思い書いてしまいました。

ところで皆さんはヨーグルトを食べますか?
私はよくコンビニで小腹がすいたときように買っています。
そこで不思議に思ったことはありませんか。
ヨーグルトってふたを開けた際にふたの裏にヨーグルトが付着している製品と全くヨーグルトが付着していない製品があることがありませんか。
実はこれ、バイオミメティクスなんです。
これはロータス効果と呼ばれ蓮の葉の効果を模倣したものなのです。
蓮は泥の中で育つのにも関わらず蓮の葉はあまり汚れません。
このことからお釈迦さまの教えを象徴しているとさえも言われ、仏教では特別な意味を持つほどです。
話を戻しましょう。
蓮の葉に汚れが付かないのは葉の表面を覆う数マイクロメートルの微小突起に理由があります。
突起は20マイクロメートルほどの間隔で空間配置され、さらにワックス状の物質でコーティングされています。
突起状の物理的効果とワックスの科学的効果の相乗効果により超撥水性とセルフクリーニング機能を獲得しているのです。

もう少し詳しく書くと水をはじく撥水性と、水にぬれる親水性は、その物質のもつ固有の表面エネルギーと表面形状によって決まります。
テフロンのようなフッ素系化合物は表面エネルギーが低く、水との相互作用が低いので高い撥水性を得るのです。