使い捨てカイロについて

使い捨てカイロについて

フランスのパリに美術鑑賞めぐりで旅行をしたことがあります。泊まったパリのホテルのカウンターのホテルマンと簡単な英語で話していました。最終日でチェックアウトする時に話しをしていたら「ホッケイロ」「ホッケイロ」と笑顔で言われて最初はわけがわからなかったのですが、「ホッケイロ?」と何度も唱えているうちに「あ、ホッカイロね」とやっと理解して大笑いになり、帰り際にスーツケースから日本からもってきた使い捨てのロッテの貼るホッカイロ(「ホカロン」です)をそのホテルマンにプレゼントして帰った思い出があります。そのホカロンは旅の前に一人暮らしの部屋の近くのコンビニで購入しました。その人は日本のホッカイロに感銘を受けていたようでした。プレゼントにとても喜んでいました。季節は3月の上旬のことでした。印象深い旅の別れ際です。
そんな使い捨てカイロについて調べてみます。

一般的な使い捨てカイロについて
原材料
鉄粉、水、木粉、活性炭、バーミキュライト、塩類です。

ロッテの「ホカロン」について
原材料
鉄粉、水、活性炭、塩類、バーミキュライト、吸水性樹脂、木粉です。

成分と仕組み
鉄粉の酸化による熱を利用したカイロです。不織布や紙の袋に空気中で酸化して発熱する鉄粉を入れたものです。
他の成分としては触媒として鉄の酸化を速くする食塩、それを保持する高分子吸水剤、酸素を取り込むための活性炭、鉄の錆びを促進する水、水を保水するためのバーミキュライトが入っています。仕組みの基本としては酸素と鉄が化学反応して酸化鉄になる時の発熱を利用したものです。成分の中にたんに水とありますが水のままいれてしまうとベタベタになるので吸水性樹脂やバーミキュライトに水を吸収させておきます。

気になる捨て方
各自治体によって捨て方が違ったりしますのでゴミの分別について役所で調べる必要があります。
「使用終了後」の状態にして燃えるゴミで出すのが一般的な捨て方のようです。
不燃ゴミとして分別する自治体もあります。

貼るホッカイロと貼らないホッカイロとあって熱効果の持続時間が若干異なるようです。
貼らないホッカイロのほうが熱持続時間が少し長いです。