重曹と石鹸

重曹について
重曹とは炭酸水素ナトリウムという物質です。
研磨効果・鹸化効果があり、洗剤・洗剤を補助するものとして使われています。
茶渋やガンコな油汚れ・焦げ等の汚れを落とすのに使われます。
重曹は油脂が混ざると石鹸が生じます。この石鹸は脂肪酸ナトリウムという物質です。
酸性の臭いの脱臭効果もあります。ですので脱臭剤として使われたりもしています。
(「重曹」 Wikipediaより引用)

石鹸について
一般的な石鹸は脂肪酸ナトリウム100%でできている固形石鹸です。
合成洗剤や複合石鹸に比べれば環境にやさしいです。

石鹸はミセル(分子間力で多数の分子の集合体になっている)といって脂汚れを多数の脂肪酸で覆うようにして汚れを石鹸の泡で浮かせて取り除きます。
しかし酸化したりベタベタになったりした樹脂化した脂は石鹸で取り除くのは困難になります。
重曹は鹸化という酸化した脂汚れ・樹脂・ベタベタした脂などを石鹸様の物質にすることによって溶かして汚れを落とすことができる作用があります。

洗剤に含まれている物質について
洗剤にはリモネンという物質が成分に含まれたりしています。
このリモネンは柑橘類の皮に含まれている単環式モノテルペンが代表的な物質です。
植物由来なので安全性が高いメリットがあります。
油脂との親和性が高いため洗剤の溶剤として成分に含まれていたりしています。

洗濯の際に石鹸と重曹を使うのは重曹で石鹸では取れない脂汚れを鹸化させて石鹸様の物質にして、その物質が石鹸と組み合わさって一緒に石鹸として泡立てられて水やお湯をかけて汚れが落ちていくという原理を活用している方法です。
特に最後に汚れを落とす時にはお湯を用いることでより汚れが落ちやすくなります。

筆者の家庭では靴下の洗濯を別に石鹸と重曹と水とお湯でしています。
脂肪酸ナトリウム100%の固形石鹸も重曹もドラッグストアで求めやすい価格で手に入ります。
シンプルな洗濯方法ですが環境への影響もわりと少なく我が家ではタオルと靴下は特別に洗濯してきれいにするようにしています。