建築・建設現場や工場、土地の測量などでの測定などには従来はメジャーなどを使用していました。
場所によっては、人はおろか手先も入れない場所の測定もあるはずです。
今では小型測定機器により簡単にしかも正確に測定できるようになっています。
測量の方式も傾斜角などから割り出す三角測量や、対象物へ超音波を照射して測定する超音波測量などがあります。
今はレーザー光線を利用した距離計が小型化されていて、ホームセンターでもお手頃価格で販売されています。
レーザー光線は、ほとんど拡散せず一直線に進むという性質があります。※これを指向性といいます
このレーザー光線というもの自体が光子が集まったもので、その量や強さに限らず速度は一定になります。※光速(約30万キロメートル/秒)
レーザー距離計にはレーザーの発射部と受光部があります、このレーザーは距離計より目標の場所へと照射されます。
この照射された光は物体に当たれば必ず反射という作用が働きます。
反射された後の光は、強さは変わりますが速さは変わらない特長があります。
この性質を利用して2点間の距離測定ができるのが”レーザー距離計”なのです。
現在のレーザー距離計では、機種によっては数10cm~数100mまでの距離を高精度で測定できます。
超音波方式では音波が放射状に拡散していきますので、途中に障害物があると測定ができない場合があります。
超音波方式での測定距離は約20m程です。
しかし、レーザー距離計はピンポイントで測定できるので、狭い場所や障害物があっても正確に測定できます。
ただし距離が遠くなったり、強い太陽光に影響されている場合には測定しにくい点はありますが、
メジャーなどのように一人では長い距離を測れない場合には重宝するでしょう。