北九州にある不動鋼板工業株式会社(高橋利明社長)は、気化性防錆剤の販路を物流会社をメインに開拓しています。
不動鋼板工業はパイプ用「防錆テープ」を発売、パイプ業界・物流業界への売り込みを始めました。
鉄鋼製品(材料)の輸出や移動手段には、船舶やトラックでの長時間輸送が必要となります。
船舶内では温度差と高い湿度で、錆が発生しやすい環境になってしまいます。
長距離・長時間ともなれば錆が発生が増えてしまいます、これを防ぐ対策として「防錆テープ」が注目されています。
現在ではコイル製品・切り板製品・金型保管などに気化性防錆剤が使用されています。
この気化性防錆剤とは、成分が気化して金属に吸着し、表面の錆を防止する仕組みです。
(1)防錆液 ・・・ 鉄製品やメッキ製品等の使用対象により各種対応されています。
(2)防錆フィルム ・・・ 鉄製品専用と鉄及びメッキ製品共用の2種類があります。
(防錆液を使用できない場合や表面の形が複雑な製品の防錆に適しています。)
今回の「防錆テープ」は防錆フィルムを幅1.5㎝程度に加工し、コンプレッサーなどを使ってパイプ内部に送り込み使用します。
常温で約1年間発生する防錆成分により、パイプなどの鋼管内の防錆に効果があります。
さらに、防錆フィルムを全体に被せれば内外から錆を防ぐ事ができます。
従来の処理よりも、省スペース・省人数で行えるので鋼材の品質向上から製品の品質維持まで活躍しそうです。