東日本大震災からもうだいぶ経ちますがまだまだ大変な環境下での作業をされている方々も多いですね。
とくに被災地では片付け作業でも大変なほこりなどにまみれてしまったり、さらに原発では慎重で安全な作業を求められています。
こういった環境下では一度使用した作業着などは廃棄されます。
ここまで過酷な環境下ではなくともマスクや作業着など、今では簡易的に使用・廃棄できるものが多くあります。
塗装業や解体現場で作業をされる方、研究機関や農業酪農関係者の方までいろいろな分野でも活躍しています。
こういった現場でも簡易的な作業には「不織布」を原料とした作業着が使用されています。
***** 不織布の構造など *****
一般の織物は縦と横の繊維を織りあげる構造ですが、不織布は繊維自体を水圧や空気圧、熱ローラー等を使用して「絡ませる」ようにして作られます。
主に以下の製造方法が主流だという事ですが、材料となる繊維の種類や使用目的によって製造方法も変わるそうです。
湿式:紙漉きのように繊維を漉して作られます
乾式:エアーで繊維を貼りつけるようにして作られます
また、エアーではなく水流で結合させたり、熱で溶かしたり、ボンド等の接着剤で貼り合わせたりして作られます。
製造の仕方で、製品の厚さや通気性・吸水性、耐久性などをコントロールすることができます。
極細繊維で製造する事でろ過装置のフィルターや成分分離などの過程にも使用されます。
不織布は安定品質で大量生産できるので幅広く活躍していますね。
医療・研究分野、もちろん作業現場や生活に身近な家電製品などにも大活躍しています。