プルシアンブルー

プルシアンブルー(Prussian Blue)は、鉄とシアン化物の化合物からなる深い青色の顔料で、化学式はFe₇(CN)₁₈です。1704年にベルリンで発見されたことからこの名前が付けられました。この顔料は、18世紀から広く使用され、特に美術や印刷の分野で重要な役割を果たしました。

特徴

  1. 色合い: 深く鮮やかな青色で、透明感があります。
  2. 耐久性: 非常に安定で、日光や大気に対して耐久性があります。
  3. 用途: 絵画、インク、織物の染色、紙の色付けなど。

歴史

  • 発見: ドイツのベルリンでヨハン・ヤコブ・ディスバッハによって発見されました。彼は赤い顔料を作ろうとしていたときに偶然この青色を作り出しました。
  • 普及: 発見以来、プルシアンブルーは非常に人気となり、特にヨーロッパの画家たちによって広く使用されました。

科学的応用

最近では、プルシアンブルーは科学や医療の分野でも応用されています。例えば、放射性セシウムの除去に使用されたり、医学における染色剤として使用されたりしています。

プルシアンブルーはその美しい色と多用途性から、歴史を通じて重要な役割を果たし続けています。

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