回転モデリング

回転モデリング

CADの回転モデリング(リボルブモデリング)とは、2Dのプロファイルを軸に回転させることで3D形状を作成する技術です。この方法は、円柱状、円錐状、またはその他の回転対称形状を簡単に作成するために使用されます。以下に、一般的なCADソフトウェア(たとえばAutoCADやFusion 360など)での基本的な手順を説明します。

1. 2Dプロファイルの作成

  • まず、モデリングしたいオブジェクトの断面図(プロファイル)を2Dスケッチで作成します。このプロファイルは、回転軸に対して片側の形状を描きます。
  • たとえば、回転させて円柱を作成したい場合、プロファイルとして円の半径に相当する線を描くことになります。

2. 回転軸の設定

  • 作成した2Dプロファイルに対して、回転させる軸を設定します。この軸は、通常はプロファイルの一部(たとえば、プロファイルの一端)に沿って配置されますが、任意の位置に設定することも可能です。

3. 回転操作(リボルブ)

  • 2Dプロファイルと回転軸を指定したら、リボルブ(回転)コマンドを使用して3D形状を生成します。
  • 指定された軸の周りにプロファイルを360度(または任意の角度)回転させ、最終的な3Dモデルが作成されます。

4. 結果の確認と修正

  • 作成した3D形状を確認し、必要に応じてプロファイルや回転軸を修正します。また、形状に穴を開けたり、追加の加工を行うことも可能です。

5. 詳細設定と追加の機能

  • 一部のCADソフトウェアでは、回転の角度を360度未満に設定して部分的な回転形状を作成することができます。また、回転の中心をずらしたり、複数のプロファイルを使用して複雑な形状を作成することも可能です。

このような手順で、回転モデリングを行うことができます。CADソフトごとにインターフェースやコマンド名が異なることがありますので、使用しているソフトのマニュアルやヘルプを参照するとさらに理解が深まるでしょう。

3D計測ページへ