アルゴンガスの利用

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みなさんはアルゴンガスをご存知でしょうか。

ネットで調べると,
「アルゴン(英: argon)は原子番号18の元素で、元素記号はArである。周期表において第18族元素(希ガス)かつ第3周期元素に属す。アルゴンは地球大気中に3番目に多く含まれている気体で、その容量パーセント濃度は0.93%であり、二酸化炭素 (0.039%) より多く存在している。地球上のアルゴンのほとんどは質量数40のもの(アルゴン40)であり、これは地殻中のカリウム40の崩壊により生成した。一方、宇宙においてはアルゴン36が最も多量に存在し、超新星爆発による元素合成によりつくられた。「アルゴン」という名はギリシャ語で「怠惰な」「不活発な」を意味する「αργον」という単語に由来する。事実、アルゴンは化学反応をほとんど起こさない元素である。」
とあります。(参考:wikipediaより)

このアルゴンは「第18族元素」と区分され、ヘリウム・ネオン・アルゴン・クリプトン・キセノン・ラドン・ウンウンオクチウムが同族にあります。
無色無臭で非常に安定性が高い性質があり、通常での状態では他の元素・金属との反応はしません。

この中でもネオンやクリプトン・キセノンは電球の種類としても馴染みがある方だと思います。
看板等には「ネオン管」懐中電灯には「クリプトン球」、クルマなどのヘッドライトには「キセノンバルブ」などがありますよね。

それぞれのガスを封入した電球を発光させると色が違います。
・キセノンは青く発光
・クリプトンは白く発光
・アルゴンは紫色に発光
・ネオンは赤く発光
・ヘリウムはオレンジ色に発光

不活性ガスであるため他の成分との反応がしにくく金属への腐食性が無いので、工業関連(溶接)で使用されています。
また銅のように腐食に弱い材料にはアルゴンガスをシールドガスとして使用することで作業工程中でも酸化防止をする効果が期待できます。

お菓子などの食品でも「不活性ガス使用」というような表示がありますが、内容物の酸化防止のために使用されています。
また電球ですとアルゴンガスの封入によりフィラメントの劣化を抑える効果もあるそうです。
蛍光灯はアルゴンと水銀の持つ紫外部特有のスペクトルを蛍光塗料で可視光線として利用しています。

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アルゴンガス自体は「不活性」という性質のため燃える事はありませんが、加熱されると約850倍の容積にまで膨張してしまいます。
保管容器が高温にさらされると大変危険です、まるで普段は大人しいけど火がつくと恐ろしい誰かさんみたい??(やめとこ…)