Paper Made Paper Knife : 独特のフォルムはシンプルでカッコイイです。
紙で紙を切るという発想は何とも不思議ですがそんなユニークな製品を世に送り出す会社があります。
新潟県長岡市の「安達紙器工業株式会社」の作っている物を見れば「オオッ!」と思いますよ。
まず目にとまるのは「バルカナイズド・ファイバー(※)」という硬質の紙繊維のボードを使用したペーパーナイフ「Paper Made Paper Knife」です。
用途はペーパーナイフに限られたものですが、独特のフォルムや質感は手に馴染みやすそうです。
25gという軽さは紙ならではといったところでしょうか、刃の面もやすり掛けで切れ味を調節できるそうです。
加工のしやすさは金属と比べればはるかに「紙」の方が(素人でも)しやすいでしょうね。
同社HPより3800円で販売されています。
(※):「バルカナイズド・ファイバーは、100年以上の歴史と実績を持ち、木材パルプや綿を原料として作られています。
優れた強度、耐久性、電機絶縁特性を持つと同時にその質感は、プラスチックや金属とも違うあたたかさ、懐かしさを感じさせ、工業部品からインテリアケースなど広範囲に利用されています。」(同社HPより)
さらにニュース映像などでも目にした事はあるはずの「アレ」も紙製品だったのかと驚きました。
災害時には大変役立つ「レスキューボード」です。
本体は紙製特殊繊維でできていて折りたためば(3つ折り、5つ折りがある)大きめのカバンのような感じです。
重量も約3.5kgですのでそんなに負担も無く持ち運べると思います。
広げれば約180cm×約70cmの大きさで厚みは2.4mm、耐荷重もMAXで500kgと体格の良い大人でも問題無く運べる性能です。
両面に撥水処理が施されていますし、紙製ですのでフィットしやすいようです。
使用後のリサイクル面でも再生可能で、埋没しても分解されるので自然にも優しい面も備えています。
価格は15000円と常備しておきたい資材としては納得の価格ですよね。
こういった紙製品の発想にはリサイクル資源としての有効活用も視野に入れた設計や開発も必要になってきています。
「紙」は長年の技法・手法で形や強度を変え、量産もしやすく最後には再生紙として生まれ変われる可能性も持っています。
安達紙器工業株式会社様HP : オンラインショップでは、雪国のドライバーさん必携の雪道脱出用具「スグラ」という面白い製品もラインナップされています。