写真:軽くタッチで反応、そこから始まります。
身体に障害があるとどうしても意思の疎通がうまくいかない事も多くあるでしょう、「高齢化社会」の問題(話題)も多くなっています。
本当に必要なのは介護する側もされる側も使い心地の良いものが必要になってくるはずです。
思うように動けない状態でもできるだけやってみたいという気持ちは誰にでもあるのです。
例えば重度の障害を持っていても自分の意思を伝えたい、それを可能にする機器類が開発・導入されています。
筋委縮性の障害、脊髄損傷などによる重度障害、筋ジストロフィー・脳性まひなどといった重度の身体障害者が対象となっています。
操作は簡単で呼吸・眼球の動き・わずかな指先の動きなどの微細な動きでも操作が可能となっています。
この機器類には様々なセンサーや特殊なスイッチ類が使用されています。
例えば圧電素子(ピエゾ素子)式のスイッチも広く活躍しています。
これはわずかな圧力を電気信号へと変換するスイッチで機能するわずかな動きでも操作が可能となります。
脳の前頭前野の血流をセンサーで感知して実際に70~80%の確率で思考した通りの動きを実証したのです。
これは「思考」という感覚を、コミュニケーションへの「手段」として利用できるという証明となります。
写真:額のしわの動きをキャッチ、わずかな表情の変化も読み取るセンサー
またマウスピースなどへ吹きかける息の強さで操作できるスイッチや、眼球の動きで文字の入力や音声への変換処理をさせてコミュニケーションを図ろうという機器もあります。
瞬きの仕方で操作できるユニット・頬や額などのわずかな動きにも反応するスイッチ類やセンサー類の開発や製造で感覚を表現できるようになっているのです。
モノ作りの現場では「操作のため」「品質安定のため」「作業の安全のため」などといった大事な役割をセンサーやスイッチ類はしています。
でも「たった一言(自分の意思)」を伝えるためのお手伝いをセンサーがしているという事も大事な役目ではないでしょうか。
言葉を発する事の出来ない方にとってこういった機器類は「言葉を作る」ツールとなっているのではないのでしょうか。
コミュニケーションをとる事のできる生活は、重度障害者の方にとってそれまでとは全く違った世界となるはずです。
介護・介助をする側もスムーズにお世話ができるようになれば、介護・介助現場のイメージも格段に変わっていくはずですよね。
参考企業HP:
株式会社 テクノスジャパン
徳器技研工業株式会社 (大分県宇佐市)