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海苔の製造と歴史

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海苔の原料は主に海の藻です。海苔に用いられている藻は海産と川産があります。分類群が異なるため生活環はそれぞれ異なりますが、いずれも解明されており、特に海産の藻は解明された知見を利用して人為的なライフサイクルで大量に種苗を作ることで、商業規模での養殖が可能となっているのです。

海苔をイメージすると多くの方は板海苔をイメージするのではないでしょうか。食品としての「海苔」は漉いて紙状に乾燥させたのが板海苔です。乾燥させない海苔は生海苔とも呼ばれています。

板海苔の歴史は江戸時代中期は海苔をそのまま広げて乾かした「展延法」と呼ぶ方法で作られた海苔が食べられていたとされています。貞亨4年(1685年)、江戸幕府5代将軍・徳川綱吉は生類憐れみの令を発布しました。それに関連して元禄5年(1692年)には浅草近辺十六丁四方の漁業が禁止されたのです。当時の人々は魚が獲って食べる事ができなくなりました。そんな中で漁師達は藻を食べようと閃いたのです。それが海苔の開発と養殖に繋がりました。江戸時代の品川沖は江戸前海苔(品川海苔)の産地だったそうです。その海苔の食べ方ですが、江戸前寿司に利用されたかどうかは定かではないようですが、煎餅に海苔を巻いた海苔巻き煎餅は「品川巻」と呼ばれて古くからの名物となりました。また、また、浅草のりは希少な高級品でした。その後も板海苔は寿司の海苔巻き、軍艦巻き、おにぎり、ラーメン、ふりかけ等幅広く使われるようになります。

海苔の保存方法ですが、海苔は湿気に弱いために乾燥したところに保存されました。同じく湿気に弱い茶葉と同様、または一緒に保存されることが多かったようです。乾燥剤が普及して以降は乾燥剤と一緒に密封容器に保存されました。

こうして日本で海苔の開発・養殖・保存方法などが確立されていき食卓に美味しい海苔が並ぶようになったのです。

レンタルおしぼり

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飲食店でよく見る薄い透明のビニール状の袋で出てくるおしぼり。
アルバイト時代によく触れて感心させられたモノです。
少し簡単に調べてみます。

「飲食店などで大量におしぼりが必要になる場合などではおしぼり専門で供給するおしぼり業者からレンタルしていることが多いそうです。
このレンタルおしぼりはポリエチレンフィルムの袋に包まれて製品が供給されて使用後に返却されます。
返却されたおしぼりは何度も洗濯されてまたレンタルとして出荷されています。
使用不可になったおしぼりは廃棄されるか、専門の業者によりさらにリサイクルされていくそうです。
リサイクル可能な布製おしぼりは環境視点で評価され、布製おしぼりを採用する店が増えてきているそうです。」

おしぼりは飲食店でテーブルや席の簡単な拭き掃除にも使われているのもよく見ます。
簡単な拭き掃除に使ってもいいものなのかは知らないですが、私も飲食店のアルバイト時代によくそのように使っていました。
使っているうちに使い捨てられる紙おしぼりよりもよっぽど布おしぼりのほうが良いと考えていたりしました。
非常に便利なものだなと思わされていたものです。

「冷・温おしぼり
スチームなどで温かいおしぼりが出たり、冷蔵させて冷たいおしぼりが出たりします。
水分を含ませた状態で温めたり・冷蔵したりすることでお客に仕出しされ、季節に合ったおしぼりが出されています。

ビニール状(ポリエチレンフィルム)の袋に見られる「衛生マーク」
レンタルおしぼりには衛生的にとても厳しい基準が設けられているそうです。
異色・変色はないか、大腸菌や黄色ブドウ球菌が検出されていないか、おしぼり一枚につき一般細菌数とされている十万個の数値を超えてはいないかなど、厚生労働省により衛生基準が定められています。
厚生労働省のこの指導基準をもとに、全国おしぼり協同組合連合会は管理基準の「衛生マーク」を制定しています。
この組合に加盟しているおしぼり業者は約300社にのぼり、必ずこの「衛生マーク」を表示しています。」
(レンタルおしぼり 「」部分wikipediaより引用あり)

マイクロプラスチックの問題

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マイクロプラスチックによる海洋環境汚染の問題が近年とり上げられています。
歯磨き粉や洗顔料などに含まれる微小のポリエチレンなどのプラスチック粒子が海洋汚染の問題となっています。
特に練り歯磨き中のポリエチレンの微小結晶などが問題視されはじめています。
大きさ5mm以下のプラスチックをマイクロプラスチックと呼びます。
NHKの調べによると世界で海に流出しているプラスチックの量は推計1300万トンにのぼるのだそうです。
そしてその中でもマイクロプラスチックは海水中の油に溶けやすい有害物質を吸着する特徴を持つのだそうです。
マイクロプラスチックの野生生物や人間の健康に及ぼす影響は科学的にいまだに十分に確立されていません。

「主な発生源について
○工業用研磨剤、洗顔料、化粧品、サンドブラスト研削材、歯磨き粉などの使用のために生産されるマイクロプラスチック
○海洋ゴミの大きなプラスチックが壊れて細かい破片・断片などが結果として環境中に形成されたマイクロプラスチック(二次マイクロプラスチックといわれています)。波などの機械的な力や太陽光、特に紫外線が引き起こすといわれており、光化学的なプロセスといわれています。
○家庭での衣類の洗濯によって布からの合成繊維の脱落によるものです。1mm未満の粒径のマイクロプラスチック汚染の大半が脱落した合成繊維から生成される可能性が指摘されています。」(wikipediaマイクロプラスチック 発生源より引用)

プラスチックが環境に残ることで及ぼす悪い影響はさまざまなかたちで明示され提唱されています。
目に見えるプラスチックだけでなく目に見えないかたちで身近なものに含まれているマイクロプラスチックが環境に蓄積されて汚染してしまっていることを生活の中で意識したり認識しておくことも必要になって来そうです。
成分にたいする検証もおそらくこれから練られていくことになるのかもしれません。
さまざまな製品、造られているモノも環境対応が求められてきているのかもしれません。

いつも飲んでる「水道水」、さらなる浄水技術と多分野での利用

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私たちにとってもっとも大切なもののひとつに「水」があります。
わが国ではあたり前のように「安全」で「安価」で「豊富」に使用できます。

他の国では口にするには危険な水でも生きるために摂取している人たちもいるのですが。
浄水という技術がいきわたればこういった事情も解消されるのでは?
*** あたり前のように使用している「水道水」…
・水道水の浄化
ダム(取水池)や河川から取り入れた水は最初に「沈砂池」で重く沈殿しやすい砂などを除去します。
ポンプで汲み上げ次の「沈殿槽」で薬品による浮遊物除去をします。
さらに細かい砂の層を通して「ろ過」します。
「塩素」による消毒・殺菌をして「浄水池」に一時貯留して品質管理をして一般家庭などへと送られます

※ ダムの役割として、水道水確保・農業用水・工業用水の確保、電力発電、河川の流量調整による洪水被害の回避があります。

*** さらなる浄水…
みなさんも「浄水器」をご利用されているという方もいらっしゃるでしょう。
この浄水器を使用することでのメリットのひとつとして「トリハロメタン(※1)」の除去にあるのではないでしょうか。

※1 トリハロメタン—人体に取り込まれると “腎臓・肝臓への障害” や「発がん性」「催奇形性(※2)」の危険性がある物質
※2 催奇形性 ...(生物の組成段階)胎児などに対して奇形を発生させる作用の事で、主にサリドマイドやダイオキシンは注目を浴びました

浄水器のフィルターの性能により(通常ろ過・中空糸フィルター・活性炭など)除去できるものが多く、逆浸透膜効果を利用すれば「独特のニオイ」も除去できるそうです。
今では「浄水」というよりも「整水」というレベルですが “電解還元” や “アルカリイオン” などといった技術で水の質をも調整しています。

こういったキレイな水は工業目的としても、
・メッキや表面処理加工
・半導体や光ディスク、フィルム素材の洗浄
・製薬事業や医療用品への使用
・食品加工時の洗浄用や加熱処理用
・印刷用
へと使用されています。

特に食品・化学・製鋼・印刷といった分野で多くを占めていて、使用目的も「冷却」「洗浄」「原材料」の順で多く使用されています。

水道水の利用目的では一般家庭でも事業所でも「水洗トイレ」での使用は共通して一番多くみられるものです。
たしかに「水」は「冷却」「洗浄」「原材料」とマルチに使用できるミラクルなものです。
(冷やして、洗って、そのものが材料となるモノって他には見当たらないのでは???)
あたり前ではなく感謝して大事に使用したいものです。

タイ、チムリムのノニ石鹸

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ノニとはハワイの現地語です。日本名はヤエヤマアオキです。
ノニはインドネシア原産の植物です。国によって名称が異なります。
家族ぐるみで親しくしていた家族から肌に良いと何度ももらっていたタイのチムリムのノニ石鹸。
アトピーの息子さんにとのことで何度も私にくれました。
タイの雑貨店チムリムで売られているノニ石鹸です。
日本人のオーナーで厳選された材料でノニ石鹸が販売されています。
はじめは置いてあるだけでしたが2014年くらいから家で使いはじめました。
肌に良い天然由来の石鹸だそうです。
ノニ石鹸をくれた家族にプレゼントのお返しに私たちはワインをプレゼントしていました。
ノニはノニジュースを航空会社に勤務していた親戚から勧められて送られてきて少し飲んでいました。
アトピーにも良い効果があったりすると聞きました。
ノニはハワイの言葉です。
ですのでノニジュースはアメリカで話題になった甘く酸っぱい濃厚な味のジュースです。

ノニについて
成分
ダムナカンタール、アルカロイド類、テルペン類、フラボノイド類、ビタミンC、カリウムなどです。
有効成分
スコポレチン、中鎖脂肪酸、活性酸素除去の成分が測定されています。

中鎖脂肪酸は免疫力アップや糖尿病の糖の代謝を促す等良い効果があると評価されている物質です。
糖尿病の私の親戚は中鎖脂肪酸を食事制限を上手にしながらタイミング良く摂取することで血糖の値を整えているそうです。
また、活性酸素の除去はアトピーなどに効果があるといわれています。

チムリムのノニ石鹸について
楽天市場で120g一つで580円で売られています。
タイのチムリムのお店で購入できるノニ石鹸は2014年の時点で120g一つで価格が120バーツです。
ノニの実エキス、キトサン、マリンコラーゲン、パームオイル、グリセリンなどを含有しています。
日本人が製造管理している高品質の石鹸です。
タイ観光の良い土産ものとされていて観光シーズンには売り切れてしまったりするものです。

バイオミメティクス05 アマツバメ編

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飛行機ってかっこいいですよね。
中でも戦闘機のかっこよさはほれぼれします。
今回はそんな戦闘機と鳥の関係について少しお話しします。

飛行条件に応じて翼の形を変えることをモーフィング翼といいます。
これまでの歴史の中で軍用機でこの機構を持つ戦闘機はいくつも生まれてきました。
史上初めての可変翼機はF-111で高速飛行時に主翼が後退します。
たぶん恐らく一番有名なのはF-14戦闘機通称トムキャットでしょうか。
主翼の後退角と共に翼面や翼面積なんかもコンピューターで自動制御します。
最近はステルス性能への影響や代行技術によって下火ですが、特殊な状況を想定する戦闘機の分野もあります。
鳥は当然ながら飛び立つとき、のんびり飛ぶとき、上昇・下降、旋回などなど様々な状況蚊において翼を巧みに制御します。
第一回でお話しした通り、レオナルド・ダ・ヴィンチをはじめとする空に夢見た人達も、しして現代の研究者も空を優雅に舞う鳥を見るのです。
鳥類最速の鳥はハヤブサであることは知られていますが、アマツバメもまたかなりの高速で空を飛びます。
水平飛行はハヤブサよりも速いとか。
さらに滑空や急旋回、宙返りにきりもみ回転など戦闘機でいう戦闘行動のエキスパートなのです。
アマツバメは翼の形を自由自在に制御して飛行します。
低空での滑空や旋回時には翼を横に広げ、高速滑空や高速旋回時には翼を後ろに曲げます。
このような単純にも思える翼の調整をしっかりとすることで飛行速度を変化させたり、旋回率を高めているのです。

バイオミメティクス04 シャコから軍用品!?

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今までのバイオミメティクスシリーズは生活の役に立つ者ばかりでしたが、今回紹介するのはちょっと怖い軍用品にも応用されているかもしれない技術です。
皆さんはシャコってご存知ですか。
我々日本人はおそらく寿司ネタで出てくるエビのようなものという認識なのではないでしょうか。
味もエビのようでエビでない絶妙なおいしさです。
このシャコ、見た目もエビと近くて外骨格の殻を身にまとう甲殻類の仲間です。
エビやカニの親戚というわけです。
しかしシャコはエビやカニのようにハサミをもっていません。
代わり捕脚という鎌を持っています。
この捕脚がかなりの曲者で振り上げた鎌をぱちんと折りたたむ速度は時速80kmをこえ、威力はシャコの体重の1000倍以上になるといわれています。
人間に置き換えれば1トンものパンチ力にもなるというのだからいかにすごいかがわかります。
シャコはこのパンチで2枚貝やカニの殻を割るのです。
しかし殻は割れてもシャコの鎌は無傷です。シャコのこぶしはまさに鉄拳なのです。
カリフォルニア大学のチームがシャコの拳の謎を解き明かしました。
1つは、こぶしの表面が人間の歯や骨を作っているハイドロキシアパタイトという物質の層でできていることです。これが他の脚よりも5倍もの厚さを持っていました。
さらに2つ目はハイドロキシアパタイトの層の下に、平行に並んだキチン層がありました。キチン層は普通に甲殻類に見られますが、シャコの場合らせん状に回転しながら積み重なっていて、それがひび割れを防止していました。

この研究チームは米空軍の研究部門から資金援助を受けてシャコの構造をまねた硬くて軽い防具の研究を始めました。
残念ながらそれは現段階では未公開ですが、このチームはヘルメットや飛行機の素材などにも民間にも広めたいと考えているそうです。