プレス金型について
プレス金型は、上下運動を行う機械に装着する金型です。
プレス加工には、せん断、曲げ、絞り、成形、鍛造、接合などがあります。
一対の刃物で機械の上下運動で材料を加工します。
単発型:作業員による材料の装入と取り出しをする。各工程には専用の型を使用し単独で使用。
順送型:材料は連続供給され連続自動運転できる。材料はコイル材を使用、アンコイラ、レベラ、ロールフィーダ等により連続的に供給します。
トランスファー型:独立した型のプレス機械内に配列、各工程のプレスが本体と同期、搬送機構を持ったプレス機械で連続自動加工します。
ロボット型:各工程が独立した型を並列に配列し、独立した搬送機構を持ちプレスと同調させワークの搬送をし断続自動加工される。
打ち抜き(ブランキング):抜き打ちの際に製品以外の部分を、別の金型により抜き落として、閉曲線形状での完全な分離をします。
外形抜き(アウトカット・サイドカット):材料を送りピッチで移動させ加工、送りピッチを安定させる目的で使用されるものがサイドカットです。
穴明け(ピアッシング):プレスによる穴あけとキリによる穴あけがあります。
切断(シャーリング):完全な分割をする、タレパン金型などあります。
切り欠き(ノッチング):部分的な分離をする、せん断加工などあります。
様々な金型の例を挙げます。
- 単発型金型
- 順送型金型
- トランスファー金型
- ロボット型金型
- 外形抜き金型
- 穴あけ金型
- 切断金型
プレス金型のチューニング
デザインの改善・設計変更・試作時の微調整・試し打ち時での製品図面とのチェック後の修正など、プレス金型は手直し等の微調整が必要な場合があります。
手直しされたプレス金型は原図と違ってきます、そのため2番型などで再度製作用に金型の現物を三次元計測して、リバースモデルデータとして保存することをお勧めします。
プレス金型の現物形状からリバースモデルを作成
- プレス金型の現物形状を3D計測します。
- プレス金型の3D計測データからポイントデータの点群データを最小化して点群データの最適化をします。
- 複数の方向から3D計測した、点群データを独自のアルゴリズム(効率的手順)を利用し正確に位置合わせをします。
- ポイントデータの点群データを、三角ポリゴンメッシュに再構成し、個別のポリゴンデータを合成して最適な三次元データにします。
- ポリゴンデータの断面を円弧や直線などの幾何線に置き換え、抽出した断面ラインを利用してCADモデリングをします。
- リバースモデリングの専用ソフトウェアーにて、三次元計測からリバースエンジニアリングのCADモデルを作成します。
リバースモデルの面について
コンピュータで算出した自動面は、形状そのままが再現できるため製品の形状評価に適していますが、後工程での面修正はできません。
CADモデリング方式のリバースモデル面は、履歴管理のCADモデリングのため、フィレットなどの数値変更ができます。
プレス金型 ⇒ 非接触3D計測・接触式3D計測 ⇒ 点群 ⇒ ポリゴンデータ ⇒ 3D合成 ⇒ プレス金型のリバースモデルデータ作成